2019-01-25から1日間の記事一覧

⑵<「は」と「が」の使い分けの理論的な解き方と基底文の二元論>

現代口語標準語を主な対象とする文法研究には、「は」と「が」の使い分けの理論が確立できていないという課題が残っている。 筆者の研究は、この課題の一般的な解として、「は」と「が」の交差対立理論を確立することから始まった。 確かに、「は」「が」両…

はしがきのこのあとの見出し項目: 2~10

⑵<「は」と「が」の使い分けの理論的な解き方と基底文の二元論> ⑶<問題設定:主語+は?それとも、かつ、主題+は?> ⑷<二重コピュラ言語としての日本語> ⑸<基底文の二元性原理の主格と述語について> ⑹<基礎理論の体系性の利点> ⑺<先行研究との相…

(1)<基礎理論による「は」と「が」の使い分け以外の課題解決とパースペクティブの転換>

これらの理論に関連付けられる諸命題は、基礎理論としての体系性を備えており、「は」と「が」使い分けの解決を示すだけではなく、別々に論じられてきた先行研究の諸説相互の関連を明らかにし、位置づけ直す効用がある。 こうした成果に至るには、交差対立理…

はしがき

本書は、日本語文の基本的な仕組みに関する理論書である。 基本的な文とは、形式的にも機能的にも文の最低限の要件を満たす文を意味している。たとえば、「雨が降っている」「これはみかんだ」「みかんはあまい」など、主格と述語が命題内容を構成する単純な…

日本語「は」と「が」の使い分けの理論的解決について

(現在執筆中の『日本語文法の基礎理論:「は」と「が」の使い分け理論とその展開』(仮題)の原稿から抜粋しています。)