日本語

2年前に最後の記事を書いてから、何をしていたのか。 そんなことは置いておいて、あなたは、ごはんに好きな おかずと嫌いなおかずがあるとき、どっちから食べる派 ですか? わたしは、嫌いなおかずを先に、好きなもの を後に、一番好きなのを最後にする派で…

意識の二元論と「記号と再帰」(東京大学出版)

はてさて、意識を構成するものが、<(土台としての)マテリアルな神経系>が存在することを認めた上で、神経系そのものは意識ではなくて、神経系上で展開する<パルスの流れの安定したパターン>が意識である、という仮説を少しつめてみたい。 言語形式の基…

日本語の文脈依存性が高いことと「が」の活躍

今朝、「が」構文の実際面でのコミュニケーション上の有用性の一つについて思い至ったので、そのことを書く。 それは、主題または主語の省略と、この日本語の便利な機能を支える「が」構文の果たす役割について。日本語については久々のエントリィ。 まず、…

休暇中にも進んでしまう仕事

ほっといたら盆休みや言うのについ仕事してしまうワーカホリックというわけやないねんけど、オフってんのにまとめへ向ってまうんで、自然な流れに逆らうのはようないやろうし、せっかく浮かんできたんをこのまま流してまうのも勿体ない話やから、ともかくメ…

再公開

点検作業終わりました。 大幅な変更はなく、出発点となり、私のサイトで扱っているほぼすべての「は」と「が」に関わる現象を取り上げている野田尚史先生著「「は」と「が」」、および「日本語現代文法5巻 第10章 主題」部分との異動を明確にしたものをサイ…

いったん工事中にします。

季節は本格的に強火で炒めるの段階に入ったようです。 皆さん,いかがお過ごしでしょうか。 「日本語の基本構文と「は」と「が」の機能」についてですが、 公開から数日経ちましたが、くろしお出版の「現代日本語文法5」 の主題の章にある、「はとがの使い…

お久しぶりです。この数年の研究の成果をようやく公開しました。

(前のタイトルがあほっぽいので変更しました。同じ記事です) そのかわり、わたし本人がふぬけ状態です。 今日まで長い間、分ったような分らんようなことをここに書いて参りましたが、 本日7月15日付けで、韜晦は終わりました。 少なくとも、この問題につ…

シンクロ率60〜70%

私は、このブログに書き込む時、いわゆる「フツーに」グーグルサーチのボックスに「独立自営」って入れて、トップになるのが自分のサイトなんでそうやってこのサイトにやってきてるんですが、おやっ、と思ったんです。このブログが1位になるはずはない。お…

共同主観的な日本語

うんが。 いや、・・・「が」! 「が」を使う文について、いろいろ考えたり、書いたりしている。 野田尚史先生の「はとが」を3回目読んだり・・・。 さて、現象文には「が」を使う。 あ、犬がいる。眼前の現象。 現象と言えば、私にはこれまで、現象学だった…

自然言語(ここでは日本語)における事実の確定問題(メモ)

自然言語から形式論理が対応できる自然言語の機能を差し引いても、依然はずれ残る自然言語の意味作用と指示作用と伝達作用それぞれの範囲をいかに確定するかという問題である。 が格の、排他的用法と措定的用法は、差し引かれる方に入ると思われる。(妥当性…

町田健著「日本語の正体」で仕事が大いにはかどった

「日本語の正体」では、事態を構成する機能を、文の中心としてとらえていました。事態とはあるものとあるものの関係です。 (個体と個体の関係1、個体と集合の関係2、集合と集合の関係3、個体や集合と名詞が指示する一般的な事態との関係4などなど) 事…

「お約束」から「べた」へ、そして「一周回っておもろいわ」

前項の学生2の方の質問で、職場におもしろかったりおもしろくなかったりする冗談を言う人がいて、対応について相談を受けた。その前のその手の相談では、主語が、知らない間にどんどん変わる人がいて、テーマが分かりにくい人への対応などもあった。問題に…

私にとって懸案の「は」と「が」にとりあえず<決着をつける>準備をしています

いえいえ、研究者の皆さんがどんなところまで研究を進めたのかを知る、という意味ですから。 私が何か、最終的解決を提案するなんて意味では決してありせん。 ということですので、白い目で見ないでください。(7月1日追記) 今年後半には、世間的に表に出…

最近はこんなことを考えています。

日本語の分析 (言語学の諸分野ー日本語の記述文法 本:新日本語文法選書(1〜4) 日本語の文法(1〜4) 形式意味論 生成文法(ミニマリズム) 認知言語学 談話分析 原理的フレームワーク作り 1 論理学+言語哲学(数学) 2 現象学 3 脳科学およびシ…

結構すごいことではないかと・・・自分で自分を自分が自分で?

ひさしぶりに、副教材らしいものを作った。下のがそれである。 辞書は一回だけ「間尺」をひいた。 作成時間、2時間ほど。これは日本語教師としても、結構すごいと思うのですが、皆さんはそうでしょうか? 国語辞典と比較してみてどんなものか、とか、くらべ…

現代日本語の源を訪ねて(前回の続き)

ーその1ー 言語編近代語の始まりは江戸時代にあった。ということで、山口仲美先生の「日本語の歴史」で、「だ、である、です、ます」がどこから来たか、まとめます。インプットしたら、アウトプット・・・をこの場を借りてやらせてもらいますのじゃ。 「で…

日本近代文学が投函した恋文は民営化したあれでも宛先には届くだろうか?

インプットしたら、なるべくアウトプットした方が良いと思うので、読み終わったばかりだけど、もう書き始めたしまった。高橋源一郎「日本文学盛衰史」(井上ひさし「国語元年」とともに肴にして、日本語教師と語り合いたい作でした) もう終わった(と言われ…

メモ

メモ1 最近の言葉の変わりようは、かなり激しいのではないかと思う。若い人たちの上の世代との違う言葉を使おうというのは、いつでもあたことだろうが、感性の劣化、論理的能力の不足はないか、真面目にものを考えよう、感じようとした時には手遅れにならな…

大きな誤解を生む間違いをしてしまいました

私は日本語体系に欠陥があるなどとは露程も 思っておりません。そうではなくて、日本語 教育の教科書とそれを用いた教育システムには 重大な欠陥があると思っているのです。 もとより、なんらかの言語体系に欠陥や弱点などが あるという発想すら持ち合わせて…

さぞやお月さん

ブログを始めてから3週目で初めてコメントをいただきました。 「三ヶ月前まで非常勤で日本語を教えていたもの」さん、 読んでくださりありがとうございます。 どうか、遠慮なく、「そこは変だ」とか、「わけ分からない」とか ツッコミを入れてください。 こ…