今、人類は?


どうせおれはSFだから。
どうせわいはSFやねんから。


問いかけのスケールは文字通り
大きい。自分がではない。
偉大な作家の作品は、そうだった。


人類も大きいテーマの一つであるが、
それよりもっと大きいテーマもある。
たとえば、宇宙における知性などは
人類抜きでも展開できる。が、それ
はおいといて・・・


冷戦とブレトンウッズの安定構造時
代は、一般大衆向けの場面において
SFのほかに人類という単位を扱う所
はあまりなかったと思う。


最近では、現代の問題として、地球
生態系の一員としての人類という考
え方はもうポピュラーなものになっ
ている。
一般性は劣るが、
国際NGOのなかには、人類という考
え方を根拠にしている所も多くある。
「国際NGOが世界を変える」(東信堂
より。
 *この本は半分まで読んだが、
  日本人でも、それこそ人類レベル
  の普遍的価値を追求している人、
  実践している人がいてくれて、
  本当にありがとうと思う。
  自分が憧れていたが、できなかった
  ことを一人前の社会人として
  挑戦し、実現できている人もいる。
  いわゆる「先進工業国」のなかで
  日本はダントツに参加人数が少ない
  ことも知った。
  


雑談なので、飛躍がある。


「ヨーロッパ」という大部の歴史書
を読み始めた。序文を読んで筆者の
バランス感覚に共感して、この人の
本なら、いろいろ教えてくれ、かつ
納得できそうだと思って本編に入っ
た。


歴史の前に地理がある。
ヨーロッパ大平原の隣国に対する
無防備感がフランス軍プロシア
軍などの強い軍隊を生んだのだと
という指摘があった。
ふ〜〜ん、と思った。


狩猟採集生活から農業への移行に
ついて。
どうやってより高い段階へ上が
ったのか、を問うべきではなく、
狩猟採集生活という豊かで安全な
生活をなぜ捨てたのかと問うべきで
ある。・・・というのである。
これは私のライフワーク的な知
的関心にびびっとくるトピック
だ。SFだから。


ただ私の場合、こういう大きな
スケールの謎を、いくつか抱え、
答えてくれそうな本を蒐集し、
そうこうするうちに次の謎が出
てきて別の書物群を蒐集する。
答えは出ないまま放置、それど
ころか、集めるばかりで読まな
い本が溜まる一方という、知的
生産に関わっている<つもり>
だけのことを長年繰り返してき
た。
ただこういうトピックにはこう
いう本があるとか、結構広い分
野に土地鑑みたいなものだけは
ある。


そこで、取りあえずの答えを出
すstudy活動を単なる濫読に付
け加えなければいけないと気が
ついた。



そこで、謎が謎を呼んでふらふら
浮遊しないために謎の練り直しを
しようと思った。


自分にとって根源的で、かつ答えを
取りあえず出して、いや、どうせ偉
い人がどう考えたか本を読んで理解
し、それを自分なりにまとめるだけ
だえど。できれば周りの人にも役に
立つものにしなければいけない。


問いの練り直しのヒントになるフレ
ーズが同書にもうひとつあった。
トインビーの「歴史の研究」からの
引用で「人類史の最も美しく開花し
た花のひとつであるギリシャ」とい
う表現。


まずギリシャと先史時代の生活を比較、
対決させてみて、とりあえずそれぞれ
の違い、良い所悪い所の答えを出して
みるか。


小松左京氏は人類の宇宙への進出を
生物進化の過程の海中から陸上への
展開と並べて扱っていた。
人類はそれをやるべきであるという
考えだ。


そこから言えば、古代ギリシャがなければ
人類は宇宙開発の可能性を云々すること
さえなかったかもしれない。
奴隷制のもとに華やかな文明を
謳歌したギリシャ人に宇宙に植民する
資格があったか、と道義を問う
ことはできるだろうか。
あるいは、その後、仮に「西洋文明」が
違うコースをたどって発展しなかった場合
地球人類史に本質的な変質が起きた
かと問うても良い。

先史時代の人びとは宇宙にいく必要がない
ほど深い知恵をすでに得ていたかもしれない。
「農業だって?あれは宇宙の真理から去られて
しまった不幸な者がやることだ。やつらは、
動物を狩るのではなく、自らが<欲望>に
狩られてしまったのだよ。そして、宇宙の
調和を乱した罰で仕方なく食べものを作って
いるのさ。食べ物は作るもんじゃない。
与えられるものだ。」「人が増え、栄えるように
見えるかもしれないね。長続きしない。続けば
続くほど宇宙の真理から遠ざかるようになる」
「ここだけの話しだけど、わたしらの先祖は
夢で見たのさ、
遠い遠い時間の先にやつらの子孫が・・・」


もうええか。



で、TOEICの点数向上を目指して、関連分野の
英単語を増やす事もしようと思っている。