講習会のお知らせ二本立て 

この面はときどき更新しています。(前回更新3/2)


全面更新は来週にします。今日のマイナー更新は二回目の講習会報告(最終3/8更新)のところです。本日(二回目)講習会に参加した方の
ご意見を聞いて思うのは、実際に必要なのは、この二本目だろうと思います。
ぜひ、目を通してみてください。



一本目は、現場の様子を知らない方向け、しかし濃い内容のもの。養成講座以上の情報を提供致しやす。
二本目は、現場に出ていて、さらにスキルを磨きたい方、勤め先の学校の垣根を越えて
     互いに成長する仲間を求めている方。若手から中堅向け。講師から専任を目指している方向け


一本目
テーマ:「プロの日本語教師になるための講習会」
会 場:凡人社 大阪営業所
    ・地下鉄御堂筋線本町駅」4番出口
    ・地下鉄四つ橋線本町駅」25番出口
    ・地下鉄中央線「本町駅」17番・20番出口

内 容: プロを目指す方なら、ぜひ知っておいてほしい現場の実際を伝えるための講習会です。
   プロとは、第一に本当に学生に役に立つ日本語力をつけさせる授業ができる人です。そのためにおさえておくべきポイント。日本語学校という現場で、どう実践し、実現しているのか。現場に立つまでに自分のどこを磨いて備えれば良いか。そういったことを現場で使う資料などを使って把握できる内容です。養成講座と現場の実践の間を埋める内容や、就活対策も含みます。日本語教師の仕事は専門職の部分がコアになりますが、知識だけでは足りません。また異文化交流の場のなかで発見や自己の成長の機会もある魅力に富んだ職業です。現場で十数年働いてきて得た中から、そのエッセンスを宮川がお伝えします。


第1回 日本語学校の仕事とは:やりがい、しんどいとこなど
      前半 日本語学校の仕事の内容全般
      後半 理論や知識の生かし方(日本語分析/外国語の学習)

第2回 日本語学校が求める「実力」とは
      前半 応募から、面接、模擬授業、採用まで/適性は重要か?
      後半 問題解決ケーススタディ

第3回 初級授業の実際
      前半 授業の準備、組み立て、フォロー 
          ポイント;学習者のためにしっかり日本語を噛み砕こう
      後半 クラス授業でのコミュニケーション
          ポイント;学習者のためにしっかり理解させ、使えるように鍛えてあげよう
         (宮川によるミニ模範授業付き) 


日時:
第1回2007年2月28日(水)
第2回2007年3月 7日(水)
第3回2007年3月14日(水)
18:00から20:00まで
受付開始17:30から
*どの回から参加されても結構です。
参加費:500円(毎回)
参加対象:第二の人生に日本語教師と考えておられる方、日本語学校への就職を考えておられる方。


申し込み先:凡人社大阪営業所
TEL:06 6264 8140
FAX:06 6264 8152  e-mail:yyoshida@bonjinsha.com

追記:一回目終了報告 二名様参加いただきました。ありがとうございます。
   凡人社のお二人のご協力、積極的なご参加、ありがとうございました。
   このような企画で話すのは初めてでしたが、出来は合格不合格ぎりぎりかと
   思います。特に理論や知識の生かし方には触れられずこちらを期待していた
   方には申し訳ありません。ご連絡くだされば、改めて無料で機会を設けます。


   授業に取り組む以前の前提にかなり時間を取ってしまいました。
クラス授業の学習プロセスの基本ーー>
                 モデル提示ー理解ー反復ー応用練習
   このプロセスを踏まえなければならないという基本
   そして課題と学習者の愛称などに応じて、例えば応用練習をいきなり始めて
   から、より前段の過程へさかのぼる順番もあり得る、というような話しも
   致しました。

追記2:二回目終了報告
    9人の方にお越しいただきました。ありがとうございました。第2部の
    スタバでのウラ講習会にも多く参加くださり、感謝しております。
    ぜひ、がっかりせずに、しっかりしていただきたいものだと願っております。


    凡人社の皆様にも感謝致します。来週もよろしくお願い致します。

   
    哀しい事ですが、フツーのコースをたどっている方におかれましても、
    私のようなものがお知らせするまで肝心な大きなことがいくつか
    抜けてしまっていることを再確認することになりました。
    全部がそうではない事を祈るばかりです。
    次は「模擬授業に合格できる実践授業演習」のような企画を致しましょう。
    そのおかげで、こちらは隙間事業が展開できるのですが、これでいいのでしょうか。
    決してこのままではいけませんね。

    
    そういった訳で、
    次回予告;実際に教えた経験のない方に実施した即戦力養成研修24時間の中から
         特に役に立ちそうな部分を厳選してお送り致します。

第3回の報告
いやあ、かなり時間が経ってしまった。

初級学習者にとって難しい所とそのハードルをどのように
乗りこえられるようにしてあげるのか。

レーニングの観点から、発音、語彙、文型の指導を見直す。


そういった事を話したり実演しりしたと思います。
またやりますので、今回機会を逃した方は、次回の告知を
お楽しみに!


    
    

   
   


以上、凡人社での講習会の詳細でした。
続きまして・・・


二本目


こちらは3月から始動する予定の講習会企画
「はじめよう日本語初級」教科書研究講習会です。

水曜の午前または、火木金の夜, または土曜の夕方
参加者の都合に応じて調整は致します。
週一回2時間 
(念のための説明です。この全部の時間の中から参加したい方
 の都合を合わせて、どこかの時間で始める予定です)


参加費用一回1500円(考え方は下記参照)
毎週または月に2回ほど都合がつく方
実施予定場所 新大阪丸ビル(新館または本館)


基本内容


最近出た「はじめよう日本語初級」に基づく授業実践研究中心の会とします。
初期段階では、授業実践計画開発のプロ(私の事ですが)がリーダーとなり、
授業計画、細部の授業法の決定を行う。この段階のみ私は講師料をいただきます。


メンバーに実力がついて、独力かチームで教科書分析と授業計画を立てられるように
なりましたら、独立自営のプロ教師のグループとして学習者を集めて教える所まで、
行きたいと思います。利益の配分は民主的に決定していくカタチをみんなで
考えていくカタチを実施したいと思っています。
参加者した方がご自分の費やしたお金や時間を、
有効に活用したと満足できる、つまり元が取れる企画にするつもりです。





もちろん勤め先の仕事に得たものを生かすだけという方も、それはそれで構わないと考えます。
また、部分的な参加方式もあり得るでしょう。
誤解のないように言っておきたいのは、もしグループとして利益があがり始めたならば、
私の立場は、互いに対等なメンバーの一員とし、働きたいと思っているということです。
このことを、ここでお断りして、約束しておきましょう。


個人で立ち上げ、個人でやっている会社は、それはそれで別個にやっていきます。
http://web.mac.com/awpmiya/iWeb/Site/Bienvenue.html
(会社/堺バーバルコミュニケーションサービス)
当の企画同様に語学教育という大枠で共通項はあるものの、それぞれに固有の意義があり、責任があります。
(他でやっている,やりかけているのは、英語教室、英語教育の指導法と講師管理官関連の仕事、
プライベートの日本語の生徒さん3名、さらに四月からは団体の日本語コース。
全部原則的に自分で望んで始めたものばかりです。まだそれぞれがフルに稼働していないのですが、
半年後ぐらいから、調整が必要になってくるかなと思っています。それにしても種まき過ぎですかな。
それも種類が多岐にわたり過ぎかな。生き延びるためにやるべきことを淡々とやっているので至って冷静です。
また利潤追求ではなく、生活の安定のためにやっています。
他人を搾取してそこから自分の利益を引き出そうという気持ちはありません。
各方面でお役に立つ個人企業として認めてもらえる仕事ができる目算はあります。
受注は低調ながら着実に伸びています。
また自分でコントロールできる伸びのペースです。)





余談が長くなってしまいました。
ところで、どうして「はじめよう日本語初級」なのか?


かつて同僚であった方はご存知の通り、現状、日本語教科書として
シェアナンバーワンを誇る「みんなの日本語」では、足りないものがある、
「文化初級日本語」のように、テキスト構成の中心に文型の機能と使用場面が
なけりゃだめだと、私、宮川が言い続けてきた事はご存知だと思います。


ここに「はじめよう日本語初級」が登場しました。これは上記の課題を埋めつつ、
同じ版元からのものでもあるので、「みんな」から「はじめよう」への移行も
現実的であるでしょうし、かつ有益であろうと思われます。
具体的には、学習者が習った文型を実際に使ってみる応用トレーニングへの拡大が
スムーズになる事が考えられます。
また、出たばかりの教科書なので、講習会参加者が、既に学校で教えている方で
あっても、これから教師を目指そうという方でも、参加しやすい条件になると思います。


講師を務める私にとっては、「文化初級」で実行していたのに、「みんな」
を使う状況下では封じられていたあれやこれやのアクティヴィティーを復活できると
思うのです。


もうひとつの理由は、この教科書が対象としている学習者は、独立自営のプロ教師のグループとして
学習者を集めて教える所まで行こうという、深慮遠謀につながるものであると思うからです。


参加者が得られるメリットは、
1)従来の教科書と比較しながら、それぞれの利点や欠点などを考察できる
2)新しい教科書を実際に現場で導入する場合の授業の組み立てのモデルの検討
3)実際に模擬授業的にやってみる
4)新しい教科書を使用するにあたっての補助教材の試作品を作ってみる
などが考えられます。


現場の経験がない方は、間接的に「みんな」の日本語が実際にどのように
教室で活用されているのか、具体的に触れる事もできると思います。


メンバーの集まり方いかんによるので、何とも言えませんが、
一例としてあげますと、
月に四回実施するとして、初級を月2回ペース、中上級を月2回
ペースにして、部分参加もアリなどという参加形態などのような
不規則的な形も考えております。


参加費用は1500円です。
メンバーが固定したら、よく話合って皆さんの参加しやすい方法を
再検討するつもりです。


さてここまで読んでくださった方であれば、
実際の参加を考慮中の方もいらっしゃると思います。
現在メールで事前に打診した方の中から、次の条件の方が
いらっしゃいます。


今、水曜の午前または、火木金の夜で、
都合がつく方がお一人いますので、
最低、もうお一人参加したい方がいらっしゃいましたら、
この時間帯のいずれかで講習会を開始したいと考えています。


そして、
すでにもう一人、三月の予定調整がつけば参加するという方が
いますので、開始できる可能性がかなり高まっています。


ほかに、土曜日の6時頃からも同内容で、実施を考えています。



場所は新大阪駅すぐの貸し会議室を予定しています。
交通が若干不便ですが、必ず毎週空きがあるところを他に知りませんので、
場所を固定するために、そこをチョイスしました。
引き続き、より良い所を探し続けます。



最初はツアー方式で、最低催行人数二名様より開始します。





これらのいずれかで都合のつく方は、メールにてご連絡ください。
もちろんご質問や要望も承ります。


最後に。
私は日本語教師という仕事を、合理的だと思える理由で選びはしましたが、
そのおかげで自分の人生は結局失敗かと思うほど、ひどい状況に落ち込んだこともありました。
しかし、そのときには日本語教育から逃げ出せないほどにどっぷり浸かってしまっていたのです。
その自覚から,自分でなんとかするしかない、と思い始めました。
がむしゃらに教えるだけではなく、幸いにもやってきた事を客観的に捉え直し、理論的に整理し直す
ことができますので、自分の蓄積を評価して、個人でやっていける可能性に賭けてみる事にしました。
日本語教師として、真摯に誠実に仕事に取り組んでいるのに、どうしてこんななんだ、と矛盾を
感じている,同じ気持の人は私だけではないと思います。
その状況を打開するためには、どうも、逃げないで正面から取り組むしかないようなのです。
私たちにできる事はまず専門職としてスキルアップすること、そして互いに助け合うことぐらいしか
ないというのが私の結論です。(あとは副業もしっかりこなすことか)