おかまいなしに並ぶ海坊主。
夏がやって来た徴。
水平線のうえ、
遠くの山並みのうえ、
おかまいなし。
地上が
泣こうが笑おうがおかまいなし。
死のうが生きようがおかまいなし。
海坊主のおかまいなしの性格は、
夏のせいか、と私は考える。
高層ビルからの展望であった。
大阪は梅田というけれど、
今やビル田の人工物の並び。
海坊主は優越し超越し
おかまいなしだ。
ブルーと白の素敵な
どこまでも広がり
綾なす織りなす もくもくと
もくもくと
列島のうえのいきものらの運命など、
海坊主の知ったことではなかった。
これからもそうだ。
夏の毎年の巡り。