未接触先住民族の危機

転載メールです。

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サバイバル・インターナショナル 
先住民族の情報です。

接触先住民族の危機

ペルー:違法伐採業者が未接触先住民の流出を引き起こしている(2008年
9月)

ムルナウアが伐採業者と接触した時、彼らの多くが死んだ。病気が彼ら
をおそい、死んでしまった。とくに老人たちがもたなかった。そんな病気
を、以前は全く知られていなかったからだ。」アルモンド(ペルーのヤミ
ナウア・インディオ)、1996年に隣人のムルナウアたちが最初に接触した
時の様子を語った。


どこに住んでいるの?
ペルーの未接触インディオは、ペルー国土のほぼ3分の2をしめるアマゾ
ン最奥地に住んでいます。通常彼らは、川から遠くはなれたかなり密生し
た雨林の中で暮らしています。彼らはペルー東南部に集中し、そこでは違
法伐採が最もさかんに行われています。

どんな人たち?
そこには、カカタイボス、マチゲンカ、マシュコ-ピロ、マスタナウア、
ナンチをふくめ、15の未接触インディオがいると予測されています。これ
先住民族のいくつかは、長年接触を続けている大きい集団の小グループ
です。ペルーの未接触インディオのなかで、たぶんマシュコ-ピロは最大
グループで、600人ほどの規模でしょう。

これらの先住民族のいくつかが、数年前の「ゴム・ブーム」で外部と接触
し、虐殺と病気で死亡しました。生き残った人たちはさらに雨林の奥へと
逃れ、以来そこにとどまっています。他の民族は、外部と全く接触してい
ません。

何が問題なの?
違法伐採業者たちが、未接触インディオの土地に侵入しています。マホガ
ニー(1本15,000ドル以上)を求めて川の源流奥地をつきすすみ、ペルー
の孤立したインディオの暮らす地域に、業者の一団がはいっています。彼
らはたいてい武装していて、領域を守ろうとするインディオたちと伐採業
者との間で、暴力的な衝突もおきています。両方の側に死者がでて、ムル
ナウア族のインディオは、半数が死亡しました。

マホガニーが見つり伐採されると、川岸まで木材を運ぶために付近一帯が
大規模に伐採されます。さらに川をつかって木材が最も近い町へと流され
るのです。ここで、合法的に伐採された木材と混入され、出産地がわから
なくなってしまいます。腐敗した森林行政官が、この交易に加担していま
す。

武装した外部からの侵入によって、いくつかの未接触インディオたちは、
国境を越えて隣国ブラジルへと逃避せざるをえませんでした。暴力的な紛
争以外に、全く免疫力のない病気によって、彼らは絶滅の深刻な危機に直
面しているのです。

どうしたら助けられるの?
ペルー政府に、以下のような文面で手紙を書いてください。

'I urge your government to protect the uncontacted tribes in the
Amazon rainforest by removing all illegal loggers from their
territory, and prohibiting the entry of any others in the future.
Your government has ratified the international law that recognises
these tribes as the rightful owners of their land, but it is not
abiding by it. Without swift and effective action, these tribes
are at real risk of being wiped out'

宛先:
S. E. Alan Garcia
Presidente de la Republica del Peru
Palacio del Gobierno
Plaza de Armas
Lima 1
Peru

'Your Excellency'で始めてください。


Mr Ismael Benavides
Minister of Agriculture
Ministry of Agriculture
Avenida La Universidad
No. 200, La Molina
Lima 12
Peru

ためらわずに!
手紙を書くことは、真の変化をもたらします。1990年代半ば、ペルー東南
部の未接触先住民族の土地で油田開発をしようとしたモービルに対して、
3年間の手紙キャンペーンを行なった結果、会社は撤退しました。この時
問題となった地域に、今度は、伐採業者が侵入しているのです。






ペルー未接触先住民のこれまでの経緯

19世紀後半-20世紀前半
ゴム業者がペルーのアマゾン地帯に侵入し、先住民族を殺した。生存者た
ちは雨林奥地へと逃げた。

1996年
違法伐採業者が孤立したムルナウアに接触を強要し、インディオの半数以
上が死亡した。

2006年
ペルー・ブラジル国境付近の未接触先住民の土地で、違法伐採が行なわれ
ていると、ブラジル政府からサバイバルへ報告された。

2007年
ペルーの報道官が、ペルーの未接触先住民の存在に疑問を投げかけ、ネス
湖の未確認生物を例にして「馬鹿げた」考えだと発言した。

2008年
接触インディオが違法伐採から逃れてブラジルに逃げる様子を、空から
撮った写真が公表された。

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以上、引用終わり。