新人講師に話していて

ここ最近で自分でも手応えのあった喩え話です。
プロの日本語教師とこれからプロになろうとする人との違い。


プロの場合、サンタクロースのように背中の辺りに
(目には見えない)大きな袋を抱えて教室にやってきます。
クラスみんなの欲しいプレゼント(教えるネタ)を
どんどん配ります。みんなが欲しいものばかりではありません。
ある人には特別その人のためのプレゼント。
みんなに行き渡っても、まだ、みんなが予想もしなかった初めて見る
新鮮なプレゼントも用意されています。
「へえ、こんなのもあったんだ。ねえ、ねえ、もっともっと」
「ようし、それじゃあ・・・あ、残念、時間だ。また今度ね」とか
「君たちが今日のプレゼントをもっとよく消化して、成長したら
次のプレゼントあげるから。がんばるんだよ〜」
糸を引きながら、ねばあ〜っと去ります。
プロはね、これが毎回の授業でできるんっすよ。
そうそう、と、うなづいたあなたはプロ。
これが自分にもできることだと信じられないあなたはアマ。


マチュアレベルだとどうなるか。
まず学生のほしいものが分からない。
分からないから、教科書をそのままやる。
教科書を加工する技術もない。
(これは養成講座では「教科書を教えるのではないですよ。
教科書で教えるんですよ」と言っているあのこと)
こういう先生に当たった学生は普段はがまんしている。
しかし、たまに質問をしてみるが、
「えっ、そんなメニュー置いてない、材料もない。」
あたふたとした反応が返ってきて、そこで学生は知る。
しまった!こいつは授業料どろぼうだ。


さて、と。
私は自分で「主任の仕事は、アマチュアレベルの人も
プロのレベルまで引き上げることだ」と念じました。
願をかけました。
この迷えるアマたちが一人残らずプロになるまで
私も自分をプロだとは言いません、と。
(はて、これはどこかで聞いたような・・・?)


わたしゃ、なぜか、このプロになっちまったんでございます。
そうなるつもりはなかったのに・・・。
どういったステップを踏めば、そこへ至れるか、
少なくとも自分なりの道筋はついてしまっているのです。
このノウハウを、欲しい人にはお分け致しましょう、
と私は言っておるのです。



このブログはそんなブログです。プロのブログ。
略してプログロ。
>略さんでええ、略さんで。