上半期の総決算 まじで読む(専門)以外の読書ーーー仕事で読んだ日本文学もこちらに入れる


1月 中上健次の評伝「エレクトラ
  「タックスへイヴン」(attak関西の例会で読んでいるやつ)
  奥野健男「近代日本文学史」(中公新書
  中村光夫「日本の近代小説」(岩波新書
2月 「会社を辞めてやると思った時読む本」(斎藤茂太)(学生用)
  「思考の補助線」(茂木健一郎)いわゆる自然科学者に「留まる」ことに飽き足らない信条告白の書
  「数学を作った人たち」全3巻(3月に読了)
  「小松左京自伝」
3月「哲学の歴史」11巻言語数学論理 図書館からたくさん借りているが、読めないで終わることが多い。これまでは、
   その現実にめげて、研究が持続しなかったのだが、今後は、もう諦めず、借り続けることにする!
  「戦争のリアル」(押井守)どうやっても治らない戦争好きのひとたちのために、生物非殺傷系大量破壊兵器の開発というのはどうか。
   それでも自然破壊は起こるか。あ、やっぱだめだな。
4月 脇目もふらず、屁もひらず(いや、ちょっと漏れた)ひたすら専門的な集合に取組むか、あるいは風邪をひいていた。
   大滝啓裕「エヴァンゲリオンの夢」(学生の頃むさぼり読んだPKディックの訳者がこんな本を書いていたとは)
5月 ゴールデンウイークはジャパンプロブレムに取組んだ。大澤真幸から加藤典洋、岡田斗司男まで。
   「オタクはもう死んでいる」(この方のダイエット本は立ち読みのみ)
   「ダンスミーアウトサイド」(WPキンセラ)今期最大の収穫(本だなに長年寝ていたものですが)世界の先住民こそ人類の希望である!
6月 前月末から、「科学系」というか「英米系」というか、これに疲れたもようで、木田元先生に走った。
   「ハイデガー」(岩波現代選書)「ハイデガーの思想」(岩波新書
   さらに遁走す。巽孝之2001年宇宙の旅講義」岡田斗司男「オタク学入門」「東大オタク学講義」


   巽孝之「ニューアメリカニズム」途中で止まった。
   そのほか、途中で止まった本は累々たり。


金閣寺」をこの半年、学生と読んだ。私にとってはタブーだったが、古語を多用しているのに驚いた。(その前は「小僧の神様」その前は、「銀河鉄道の夜」)バーターで、ジャックケルアック「路上」を英語で読んでいる。


   「小林秀雄の恵み」(橋本治)→「サブカルチャー文学論」(大塚英志
   ピーターバラカン「ソウルのゆくえ」→菊池成孔大谷能生「マイルスデイヴィスデューイ3世研究」


   この→のうしろのふたつはどちらも途中なのだが、マイルスのは分厚くて外へ持ち歩けないのではかどらないが、これがどちらも「すごい」
   サブカル文学も、文芸評論にしては破格の分厚さで、はじめは鬱陶しかったが、半分超える辺りでこの著者の私的にはベストと思うまでに
   なった。自分に役に立ちそうである。(わたし、おれ、ぼく、わしなど男性一人称の分岐現象を考える手がかりもここにはあると思う。
   どうです、日本語教師らしいでしょう)特に、中上健次以降の日本の小説に全然不感症で、三島由紀夫もよめなくて、神話や民話、クレオ
   ル文学などへ興味が向かったおれというものが、いかに感性のレベルで現在の日本乃状況を受け付けないのか、日本語教師として外国人との
   コミュニケーションに生きるのが性に合っているのか、そういうことを整理する手がかりになりそうだ。


   村上春樹の先祖に庄司薫をもってこられて、納得した。