覚え書き 直観


意識においてある対象を保持、記憶する仕方について、タイプ分け。


1 対象の本質直観を得て、意識化に当たり、印象を焦点化し、さらに言語化する。;表象と文が残る
  その際の表象と文は、相互に密接に結びついている


2 本質直観を得て、意識化に当たり、印象を焦点化するが、言語化はしない。;表象だけが残る


3 本質直観を得て、意識化に当たり、印象を焦点化せず、言語化はする。;文だけが残る。(例:受験生の記憶)


4 本質直観を得るが、意識化に当たり、印象を焦点化せず、さらに言語化しない。;表象も文も残らない


 
  言語媒体中心の意識過程、たとえば学校教育で教師が行うような教育=学習の場合、または読書などの場合、
  印象の不足を言語により補おうとする。
  この場合、<言語の印象面>と<言語の言語的側面>=操作の容易な記号体系であることの2側面を
  上記の1、2、3、4の印象(表象)と言語に振り分けて考える。


  事実上は、生の印象、言語の印象面、言語の言語的側面の3層のタペストリーの機能としてみるほうが
  よいだろう


  デイヴィドソンは、「概念図式」と言語体系の2分法を否定し、そのことにより、言語と体験の直接の
  接触体験を回復するそうであるが。
  そちらの議論の内容は検討していない。
  

  この直観についての覚え書きは、非言語的意識過程と言語的意識過程のdualな相互作用を合わせて
  ひとつの意識過程として考えている。


  はいはい、メモメモ