学習の基本:ワーキングメモリの拡大

留学試験対策の第一回模擬試験の結果について
話していたのだが、分析を頼んだ先生から、
接続詞が入った後の部分が聞き取れず、あるいは読み込めず
誤答に至っている例が多々見られたということだった。


貴重な発見だ。


その先生には、このテストのフィードバックもお願いしているので、
どういうアドバイスをしたらよいと思うか聞いてみた。
すると、「そのことを指摘して、注意するようにさせます」とのこと。


そこで、主任のアドバイスは・・・!


確かに、不注意のせいでできなかっただけなのなら、
注意するように言えば、点が取れるようになるだろうが、
果たして、本当にそれで効果が出るだろうか?
今日の学生の取り組み方を思い返すと、かなり精一杯やっていたし、
普段より集中しすぎて、それが持続できないような様子だった。


質、量、ともに今の学生の処理能力を超えてしまっている。
だから、溢れてしまったところが「接続詞の後」の情報を
処理できなかったと推測しても良いでしょう。
とすると・・・?


「分かりました!たとえば、こういう練習ではどうでしょうか?」
飲み込みが早い。すぐ解決策が出た。
読者の皆さんにもヒントは十分出たでしょう。
これ以上情報公開して、うちの非力な学生が
不利になるといけないので、今日はここまでにします。
お役立ちまとめTIPとして下記を読め。


「そういう練習をワーキングメモリの拡大と言ってます。
あなたが担任している初級クラスもですね、潜在的に学習能力が
低い学生が多いですから、こういう観点からも、ドリルや宿題を見てください。
初級でつまずく人は、この問題と関連があることが多そうですからね」
なんて、注意を付け加えておきました。


こうして、今日の主任のアドバイスは一応けりがついたのだった。
ということにしておこう。
GWだから。
ターミナル周辺は日曜日と平日の雰囲気が混ざってましたね。