ある特別な瞬間の記録

パラオ滞在三日目に我々日本からの訪問者4名は泊めてもらっている日本語学校学生の二人とその友人たちのピクニックに招かれたのであった。もっともピクニックと言っても、スピードボートで人の住んでいない島へ向うという豪毅なものだ。 パラオの空は不思議…

認識とパタン

岩波新書 渡辺慧「認識とパタン」読了 ヒトも含む動物の知覚は、主に感覚器官と脳の神経系とのネットワークによるものであるが、網膜上に伝わる刺激でさえすでに「パタン認識」が仕込まれている。例えば目でものを見る場合、対象である個体の輪郭線は物理的…

経験と知識

昨日友人宅を訪ねる途上において堺東駅と堺駅を210円で結ぶシャトルバスに乗ったおり、電飾のサインが、時期遅れのネタで間の抜けたニュース、チリの落盤事故の一人目が救出された、二人目も間もなくなどとのたもうたあと、薬屋の広告で「経験と知識、<店名…

人造日本語教師「・・・」ちゃん

博士はこの十年の仕事の最後の瞬間に至って、歓喜と期待と予めの失望が入り交じる名状し難い極めて冷静な興奮に包まれながら起動スイッチを押した。 微かな起動音が博士の鼓膜を擦掻する。 ヒト型人工知能搭載業務用アンドロイドは博士の手によって人工知能…

それでも地球は回ってるー予兆と複雑性への回帰(と日本語)

R カウフマンの「自己組織化と進化の論理」を読み始めた。 と言っても電車の行き帰りに読むだけなので遅々として進まないが。 2章「生命の起源」に入った所で、どうして生物の複雑性には下限があるのかという話になっている。 その前に「動物の本能」からシ…

本能と煩悩

Eddie Higgins Trio - I Could Write A Book http://www.youtube.com/watch?v=TKv_wwz1-98 岩波新書に「動物の本能」という本がある。数日かけて今日読み終わった。これを読んでいる間に平行して書庫兼事務所の本を整理した。たまたまだったのか、神秘的な作…

ケチュア語

ケチュア語も日本語と同じ構造だそうだ。 おまけに古代の土器が縄文土器とそっくりだそうだ。 (追記:その後分かったこと。膠着語であるのは同じ。動詞が人称変化する点は違う) アンヘリカの現代ケチュア語入門 http://www.oo.em-net.ne.jp/~runasimi/sub2…

Hubble 3D

平日の昼まっからすみませんが、Hubble 3Dというものを見てきました。 宇宙望遠鏡のメンテナンスのための船外活動シーン(3D)と、その望遠鏡のおかげで得られた宇宙の画像を3Dにして、観客が宇宙の中を移動しているかのように体験できるシーンを交互に見…

20周年

以前勤めていた学校が20周年を迎え、その記念式典が行われた。 例年この時期は同窓会があって、わたしは皆勤賞なのだが、今回はさすが感慨深いものがあった。 国際社会への貢献を謳って地元の造船会社によって設立された日本語学校なのだが、発足当初には、…

今日から釜茹で

強火で炒めるの段階はなんとか数日で身体が慣れたが、この地獄の釜茹でに果たしてわたしは耐えられるのであろうか。今朝9時を回った時点で浜村淳のラジオ番組で、大阪は現在31度などと言っていたが・・・もうすぐ午後11時だが扇風機だけだとやはり体内に熱…

夏休みの絵のない絵日記

今日は台風が過ぎたばかりで曇りだったので、午前中のプールはどうしようか迷いましたが、結局行って、500メートルだけ泳ぎました。今日はいよいよ筋肉が出来てきたみたいで、いつものゆっくりではなくで駆け足するような泳ぎ方になりました。 ツタヤで「戦…

休暇中にも進んでしまう仕事

ほっといたら盆休みや言うのについ仕事してしまうワーカホリックというわけやないねんけど、オフってんのにまとめへ向ってまうんで、自然な流れに逆らうのはようないやろうし、せっかく浮かんできたんをこのまま流してまうのも勿体ない話やから、ともかくメ…

夏の読書

超自我 「なにをさらしとんのか、おんどれは」 shyuninchan 「夏ですから。8月ですから」 超自我 「人には現実逃避しないで、やるべきことをちゃんとやれなどとほざきながら、おんどれはそれかい」 シュニ 「22日まで論理力強化用の本の貸し出し延長しまし…

記憶 今日一日分

今日は、午前中から午後まで、前回紹介した本の前の方をノートにまとめ、プライベートレッスンの仕事をしてから、ダンテの「神曲」を読みました。 述語と集合は、普遍集合が前提として与えられていれば同一です。 真理表で、論理代数と集合代数は確かめるこ…

夢で会いました

わたくしが私淑している大作家の夢を見た。夢の話なんか本人以外には面白くもないはずなので、読まなくていいですよ。 夢の中では自分は1冊目の単行本を出したばかり。グループで合宿していて、宿舎の食堂で顔を合わせたおりに言われたのが、刺激を受けた、…

2010年夏 意識vs.論理

いえいえ、勢いのあるタイトルにしてみたかっただけです。 対決しなくてもいいふたりです。いしきタン と ろんりキュン。 気分はむしろ、夏の昼間のうたたねの気持ちよさ、これこそ宇宙生命の根源的真実相なるらむ、みたいな? 発表後の消息です。「は」と「…

「論理リテラシー」(培風館)は初心者にお勧めだと思います。

日本語と論理学の重なっていて微妙に違う所に配慮しています。 中高で習う集合論の日本語の用語からの誤解を解いてくれます。 手を使って感覚的に論理を身につける工夫があります。 「ならば」は ならば1号 ならば2号 と分けて出てきます。 部分集合という…

現代哲学史のヒトコマにおけるある理性の律動

「ゲーデルと20世紀の論理学」のシリーズは、集合からやりなおして 論理につおくなろうと思っていろいろと昨日図書館から借りた基本的な基礎の練習が入っているものたちに比べると、お兄さん格のもの。(日本語の自由に主題を取り出せる利便性を悪用している…

再公開

点検作業終わりました。 大幅な変更はなく、出発点となり、私のサイトで扱っているほぼすべての「は」と「が」に関わる現象を取り上げている野田尚史先生著「「は」と「が」」、および「日本語現代文法5巻 第10章 主題」部分との異動を明確にしたものをサイ…

いったん工事中にします。

季節は本格的に強火で炒めるの段階に入ったようです。 皆さん,いかがお過ごしでしょうか。 「日本語の基本構文と「は」と「が」の機能」についてですが、 公開から数日経ちましたが、くろしお出版の「現代日本語文法5」 の主題の章にある、「はとがの使い…

お久しぶりです。この数年の研究の成果をようやく公開しました。

(前のタイトルがあほっぽいので変更しました。同じ記事です) そのかわり、わたし本人がふぬけ状態です。 今日まで長い間、分ったような分らんようなことをここに書いて参りましたが、 本日7月15日付けで、韜晦は終わりました。 少なくとも、この問題につ…

シンクロ率60〜70%

私は、このブログに書き込む時、いわゆる「フツーに」グーグルサーチのボックスに「独立自営」って入れて、トップになるのが自分のサイトなんでそうやってこのサイトにやってきてるんですが、おやっ、と思ったんです。このブログが1位になるはずはない。お…

システムとしての日本語

営業用ですが、サイトJapanese Lesson for serious learnersにウエブスクール開設にあたって 短い文章を書きました。 http://web.mac.com/awpmiya/iWeb/Site/Japanese%20School%20on%20the%20%20Web.html こちらではタイトルの「システムとしての日本語」に…

Youtube Japanese Lesson Movie

I launchd my second movie. Same kind. Japanese Lesson Movie. http://www.youtube.com/watch?v=DaOMepzQopo I enjoyed and still can't stop laughing when I see it. Hmmmm.Bad feeling.In such case that I liked my result, I failed. When I did some…

日本語学校on the Web開設の弁

エー、毎度ばかばかしいご退屈様のネタをお送りいたします。 この黄金週間手前からお客どもが、休む休むの連続で事業の運転はたいへんなことになっておりまして 急遽、インターネット環境で新規生徒を募集しようというアクションを開始したわけでありますが…

Youtube に「ひらがなの読み方」の動画をアップしました。

新しいサイト Japanese School on the Webも同時に開設。 http://web.me.com/awpmiya/Jpanese_School_on_the_Web まだ、ほんの少しのコンテンツしかありません。動画はこちら。 http://www.youtube.com/watch?v=Ve2VhrpLoUg 類似の動画が5万とある。Hiragan…

二元論? 赤字で修正

チェック項目:主体:客体 伝達 判断 叙述 認識 事態 命題 概念 関数 集合 決定 意志 論理 身体的認識 直観 感覚 統合の焦点 主観 客観 大局観 哲学 数学 反省的意識の統合原理 現象学 分析哲学 体系的構築物 社会科学(人文学) 自然科学 思考による認識 構…

ホモロクエンスの日常的幻想に対するtwitterの補正機能

標題のみ メモメモ

自然言語という述語について、または<原文脈>というアイデア

コンピューターのプログラミング言語が人工言語であるがゆえに、それ以前のヒトが使っていた諸言語を自然言語と呼ぶことになったようである。 だが、ヒトが従来から使っていた言語は、どの程度自然に属し、どの程度、このヒトという知性と科学と様々な段階の…

 心身問題とは違う二元論的問題

上のメモを書いた後に、続けて数日前に考えたことを思い出した。 心身の二元論の問題は、どう考えても、一元論的に捉えるべしと言う意見が強くなったのが、近代哲学と現代哲学をわけるひとつの分水嶺であろうと思うが、(心ー脳問題ととらえる表現も同じ 20…