二つの思考形態

ハー、眠い。 脳神経言語学と日本語の関係についての初歩的な論文を読んでいたら、連想と計算の2種類の機能という話題が出ていた。 そこを敷衍して、人の認識と思考について考えてみた。 これは、日本語の構文で言うと、ふたつの根本的なフレーミングの違い…

覚え書き デヴィッドソンvs.ダメット

もはや意味論と言えば論理的意味論のことだと あるところで読んだが、じゃあ、言語学の意味論 はどうなっているのだろうか。 また、論理的意味論も一枚岩ではないことのメモ タルスキの真理論 対象言語 メタ言語 ふっふっふっ。真理条件的意味理論 Dav. (意…

 命題と事態

自然言語におけるある文が表す内容が現実についてなにかを 言い表す場合、その内容は、ある事態であるかあるいは命題で あるか、この2種類に分類できると考えるのが妥当であると考 えている。 <事態> 事態は一時的に成立した出来事であり、時と場所が指定…

 覚え書き 直観

意識においてある対象を保持、記憶する仕方について、タイプ分け。 1 対象の本質直観を得て、意識化に当たり、印象を焦点化し、さらに言語化する。;表象と文が残る その際の表象と文は、相互に密接に結びついている 2 本質直観を得て、意識化に当たり、印…

覚え書き

ZF公理系をカントールの集合論に適用することによって、 便宜的に使い勝手の良いものとして、集合論はその後も 形式論理学と現代数学の基本的記述の道具として命脈を 保ったのだが、竹内外史が「無限のパラドックス」で指 指しているように、論理や数学の対…

時刻は午後11時を回りました

身体の備える知覚能力(1)と記憶(2)、運動能力を行使して動いた結果得られた世界図式(3)とその書き換え。これらからなる、絶えず更新されながらもヒトの意識において存在するある一定の構造がある。これを<生きられる世界>とその<世界図式>とし…

49歳6ヶ月男子がエヴァ破の体験談

90年代半ばにレンタルビデオ店の店頭にならんだとき、第1回だけ借りてみた。 「使徒」の不気味さは魅力的だったが、父と子の葛藤のドラマのパートが、 安易に見え、鼻についた感があり、続けて借りようとは思わなかった。 借りてみたきっかけは、新聞の文化…

(雑談に入れては、申し訳ないけど、長文のため、コメント欄に投稿できませんでしたので、こちらに書きました)

私は30代になる頃、90年代始めから本格的に日本語教師として仕事を開始しました。 その当時は、まだバブルの余熱で、国際的に日本が開かれて行くことは 無前提によいことだとされていました。 現在の不況下での日系ブラジル人の処遇を見ると、人を労働力とし…

共同主観的な日本語

うんが。 いや、・・・「が」! 「が」を使う文について、いろいろ考えたり、書いたりしている。 野田尚史先生の「はとが」を3回目読んだり・・・。 さて、現象文には「が」を使う。 あ、犬がいる。眼前の現象。 現象と言えば、私にはこれまで、現象学だった…

自分で勉強する、とは? (小学校5年生から中学1年生向け)

T「試験が近いんやってな」 S「うん」 T「勉強してんの」 S「まあね。好きな科目だけ」 T「自分でやる時、どんなふうにしてんの」 S「教科書覚えたり、プリント見たり」 T「分からんとこは、どないすんの」 S「分からんとこは分からんから、ほっとく」 T「あ…

日本語オンラインをご覧になって、こちらのブログにいらっしゃった方へ

ようこそおいでくださいました。 ここではわたしはshyuninchanと名乗っております。 こちらのブログのしかるべきジャンルの記事を読んでいただければ、わたしの日本語教育に関する 経験や実力や考え方などは分かっていただけると思います。 お好きな記事をお…

加藤周一さんの言葉

[ライフスタイル]加藤周一さんの言葉(わたしなりのまとめ) ワタシ ハ トモダチヲ センソウデ ウシナッタ イキテ カエッタトモダチモ セイシンテキニ マッタク カワッテシマッテイタ ワタシノトモダチガ シンデイイ リユウ ハ ドウカンガエテモ アリエナイ …

At a Knot of the history of Homo-sapience 人類史の結び目

[雑談]At a Knot of the history of Homo-sapience 人類史の結び目にて*こんつわ &こんつわ *どすか、最近は &紺屋典子さんの「平成経済20年史」を読んでま。もうすぐ終わるとこ。49歳と2ヶ月ちょっとになるけんだけろ、猿芝居があほらしくて、ちゃんと…

歯切れの悪い「〜のかなあ」の蔓延

前にも、ちらっと書いたけど、数年前から、気になっている話し方がある。 例: (話している論者が提唱する「学校理事会」に)子供も入ってもいいのかなって、子供の権利条約の精神からいくと・・・思ってますけど。 拾うてきたのは、ビデオニュースドットコ…

まあ、とにかく更新するためだけのページ

ほひゃあ、ますますの株価のダウンでございますねえ。 ところが、日本国内の日本語学校の生徒数は増加の見込みだとか・・・。 慢性不況のこの業界だけあって、世の中の動きとは連動しませんねえ。 自営にならないほうが賢い選択だったかもなあ、と無意識の野…

いや人類が終わろうが終わるまいが・・・

南極の氷が溶けようが溶けまいが、はたまた日本語が滅びようが滅びまいが、私は、現今の高度情報化消費社会システムの巨悪の追及の手はゆるめないのであります。 そのおかげで、生まれた時から日々の食糧を入手できててきたという、根本的な弱みを握られてし…

さよなら人類っ・・・てか。

ま、そういうこともあるだろう。 今度のポアロのニューアルバムはネガティヴ全肯定だそうだが、あたしゃ、まだあきらめてはおりませんよ。やるべきことがある、とおもっとるからね。 レヴィストロース生誕百年だそうで、入門書に取組んで思ったことを書いて…

もう終わっとるがな・・・?

冷静を保つように気をつけながら書き始めた。 スーザンソロモン博士の発表した論文によると、「北極圏氷河の溶解はもう止められない状態である」とのこと。 昨晩、そのニュースの記事を読んで、ああ、とうとう・・・やはり、だめであったか、残念な気持ちで…

今年が動き出した

先週土曜日、ブラジル人労働者向けに、組合の無料レッスンを始めた。日本語教育歴20年を越える私だが、8年日本で暮らしたIさんは、通常、自分のことを「おれ」と言うし、敬語も使えなくはないが普段の話は荒っぽい。いっしゅん、だじろいだ。初めての経験…

現場を持つ日本語教師の実践研究会の構想

本ブログを読んで下さっている日本語教育関係者の皆様、特に現場を持っている日本語教師の皆様、とりわけ関西圏に在住している方々で、 現場の問題解決にあたり、理論的なアプローチをとって取組んで行きたいとお考えの方へ。 もし、今、日頃そういった場が…

明けましておめでとうございます。

先越された。 日頃巡回する有名人ブログでは、モモーイ様とアスカこと稲垣早希様はもうあけましておめでとう、出してた。負けた。 有名人と張り合うのも、おかしい精神状態であろうか。ちょっときこしめしたものですから。 しかし、やっぱり、宇多田ヒカル様…

おおみそか?おおそうか!

特にタイトルにイミはないです。いつもの垂れ流しです。 去年の個人的裏テーマは何となく浮かんだ感性と知性、右脳と左脳の連携としていた。サックスでアドリブはまさにそういうもので、10月の発表会ではピークだった。家族の為に家事をやるのも、左右の連携…

ジュンク堂難波様内巡礼の記録、あるいは読みたい本がいっぱい!

あれはいつのことだったか。思い出そうとすれば思い出せる。使える金はないが、買いたい本は一杯ある、その中で・・・。 同じことを繰り返しても、惰性でやるのと、なにかを得ようと注意深く意識的にやるのとではまったく違う、そういう結果になった。 某大…

ペーパーバックリーディング

木曜日は、空いている日。(あっしは、土日は仕事があるので、うらやましがらないでください) 昨晩からパーパーバックリーディングにチャレンジした。 大阪プラザホテルのジュンク堂拡張で行ってみたところ、洋書半額セールで50%オフだったので、ハイン…

How to know the right answer?

How to know the right answer? And How to do it?Standing far from it, Even not knowing if it exists.At first I should try to relax and to be as I am. then I would start to move slowly toward it,along it. expecting this flow should be on the…

日本語能力試験文法問題誤答パターン

背伸びして2級に挑戦する生徒さんたちの誤答パターンをまとめてみた。2級を急いでやった場合である。 答え合わせをして解説する時に、間違いがどうして間違いか、正答がどうして正答か、時間を取って解きほぐしてやる必要があるレベル。 しかし、説明すれ…

自然言語(ここでは日本語)における事実の確定問題(メモ)

自然言語から形式論理が対応できる自然言語の機能を差し引いても、依然はずれ残る自然言語の意味作用と指示作用と伝達作用それぞれの範囲をいかに確定するかという問題である。 が格の、排他的用法と措定的用法は、差し引かれる方に入ると思われる。(妥当性…

町田健著「日本語の正体」で仕事が大いにはかどった

「日本語の正体」では、事態を構成する機能を、文の中心としてとらえていました。事態とはあるものとあるものの関係です。 (個体と個体の関係1、個体と集合の関係2、集合と集合の関係3、個体や集合と名詞が指示する一般的な事態との関係4などなど) 事…

追い求めよ、さすれば導かれん・・・答えはこんなところに?ドイツの再生エネルギー

答えはドイツです、ね。 大阪市立大学の生涯教育センターで催された環境問題のセミナーに行って来たんです。 はるかかなたのその昔、在学中一般教養で単位登録はしたもののまともに聞いてなかった宮本憲一先生の『公害問題論』 先月たまたま他の催しにいった…

問いと答え

フリオコルタサルの「追い求める男」は、サックスを吹きまくって答えを求めるアーティストの不思議な経験を書いた小説。 そのモデルは天才チャーリーパーカーその人。 私も、中学生のいつからか、ソプラノリコーダーでフイーフイとメロディーを奏で、なんと…